とりま、未来視してみる。

高専と大学卒業後、ベンチャー企業を3社起業・経営。と思いきや実家福岡に戻ってカフェで働くことに。

再生可能エネルギー 拡大への突破口-2016/03/05マネーの羅針盤

「この法案だけは通してほしい」

声高に語る孫正義氏。再生エネルギーの買取制度。太陽光発電は一気に増え、メガソーラーと呼ばれる施設が日本各地に出来た。

電源別の割合は2014年に再生可能エネルギー12.2%。自然エネルギー(太陽光発電含む)は3.2%で依然高くない。

原発再稼働が着々と進む中、再生可能エネルギー拡大への突破口はあるのか?

 

アメリカ大統領選挙は前半の山場であるスーパー・チューズデーが終わった。しかし、トランプの勢い止まらない。北朝鮮の動向も気になる。

 

ニューヨークの田中さん

金曜日に発表された米国雇用統計は堅調だった。8年ぶりの低水準を維持。非農業部門の雇用者数が増え予想を大きく上回った。労働市場堅調に回復。

4日続伸しダウは17,000ドル台を回復。

雇用統計は詳細を見てもかなり回復している。労働参加率62.9%高まっている。これは1年ぶりの高水準。広義の失業率9.8%は低くかなり良くなっている。

 

改善の余地は残されているか?

週の労働時間は短くなったのが気になるところで、また0.1%減少週あたりの賃金低まったことも気になるところ。しかし、これはインフレ率は上がりづらい環境と見ることも出来、FRBによる利上げ観測は一層とおくなりそう。CMEフェドウォッチ調べによる利上げ予想は6月に37%、9月に51%、11月に57%と織り込まれている。

しばらくは、様子見姿勢。

 

さて秋元さん

レストランに言って食べきれない時はどうしますかとの問いに、シェアする・お持ち帰りを挙げた秋元さん。 

May get to go.NYでは持ち帰りが伸びているが、アメリカでは消費者向け食料の31%が廃棄されており600億キロにのぼる。 年間1500万ドルが廃棄されている計算となる。

アメリカではスーパーサイズが普通。政府は減らす方向に舵を切っている。

 

世界のマーケット振り返り

NYダウ:16,639.97→17,006.77 2.2%上昇

日経平均:16,188.41→17,014.78 5.1%上昇

FTSE:6,096.01→6,199.43 1.7%上昇

上海総合:2,767.21→2,874.15 3.9%上昇

日経平均4日の続伸

 

ドル:113.99→113.75円 0.2%円高

ユーロ:124.60→125.24円 0.5%円安

ポンド:157.93→162.05円 2.5%円安

豪ドル:81.22→84.58円 4.1%円安

ドル円114円台を試す展開。

 

NY原油:32.78→35.92 9.6%上昇

NY金:1,220.40→1,270.70 4.1%上昇

東京金:4,440→4,574 3.0%上昇

シカゴコーン:359.50→358.25 0.3%下落

東京金は4580円を伺う展開で週末に向けて堅調に伸びていった。

 

再生可能エネルギー拡大への突破口

ゲストは日本総研の木通秀樹さん。

どうもこのところ5年経って弱まっていると感じる再生可能エネルギー。なぜなのか?

停滞感の漂ってはいるが、太陽光発電施設は増え続ける。2012年6月から2015年9月までで20倍以上に増えた。理由は固定価格買取制度。義務付けがされた。

固定価格買取制度は普及が拡大したが、九電ショックという九電が買い取りを保留する発言をしたことを機会に下火になってきた。

太陽光発電は安定供給ができなくなるという欠点がある。 

電力は需要と供給の一致が必要なエネルギー。天候や季節で変動する再生可能エネルギーは使いづらいと言う。

COP21で温室効果ガス削減目標を2030年に26%削減(2013年比)を打ち立てる日本。どこまで再生可能エネルギーを増やせるか?

ゴルフ場で太陽光発電をするケースが増えているが・・

 

伸び悩む理由 「安定の壁」

再生可能エネルギーは天候任せで不安定。なので調整する能力を電力会社が行わなければならない。

電力をためておければいいんだが、蓄電池など大規模施設はコストが掛かってしまう。

地熱・バイオマス発電は安定的では?バイオマス発電は非常に有望。

ドイツは6割バイオマス再生可能エネルギー。しかし、地理的要因で日本とはことなりドイツは平地なので間伐材が取りやすい。日本は切り立った山が多いので取りづらい。

メルケル首相は東日本大震災以降に原発廃止方針を出した。うまく行ったのか?太陽熱利用は有効に進んでいる。

ドイツでも最近落ち着いてきている。それは、ドイツは2001年に固定価格買取制度に開始し太陽光発電の新規導入が2010年がピーク。電力価格が2倍程度に急騰。再生可能エネルギーはコストがかかる理由は、賦課金を需要家が払わないといけない所為。

日本では?固定価格買取制度の賦課金が2015年に1兆3200億円まで高まっている。スペインの固定価格買取制度はすぐにやめてしまった。スペイン→ドイツ→そしてその投資マネーが日本に回ってきたという構図がある。

木下氏は水素がいいのではと考える。再生可能エネルギーの変動を水素で調整する事ができる。太陽光発電・風力・バイオマスの余剰分を水素に変え、燃料電池車や工場に流していく仕組みが出来るのではないかと。再生可能エネルギーを拡大していけるシステムになりうる。

水素って大丈夫なの?という不安がある。貯める・使うに柔軟性があり期待されている。危険もあるので躊躇する声もあるが、危険があるからといって一方的にやめて訳ではいけないだろうと木下氏は語った。

 

ブル・ベア羅針盤

ゲストはコモンズ投信の糸島孝俊さん。

自社株買いに注目

配当金と自社株買いの推移徐々に増えてきている。

その理由は?ROE=純利益/{株主資本(−自社株買い・配当)}

自社株買いすると分母が下がり、ROEが上がる事になる。コーポレート・ガバナンスコードの導入でROEを高める必要が出てきた。

自社株買いでソフトバンクやオープンハウスとかが株価前日比20%増。5年以内の自社株買いの企業に注目しておくと、再度自社株買いの可能性が今後もある。

自社株買いしても、全体のROEが上がらない場合(純利益が低下)や株価に影響を与えない場合もあるので注意が必要。

 

来週の予定

8日(火) 日 10−12月GDP改定値 2月景気ウォッチャー調査

10日(木) 中 2月消費者物価指数 欧 ECB理事会

11日(金) 日 法人企業景気予測調査 東日本大震災から5年

 

水素のメリット

水素は輸出入出来る点にもある。

海外から持ってくることもできる。例えば、サハラ砂漠太陽光発電をして水素にして持ってくる。ミライという水素電気車もトヨタが作っており、水素に関する技術は世界で最先端。

日本人の先祖は2500キロカロリー/日だった。現在100倍になっている。ライフスタイルの見直しも必要かもしれない。

 

  

 

先週のマネーの羅針盤はこちらー

 

miraishi.hatenablog.com